皮膚が産まれ変わるように

ひとは再生を繰り返して
生きている

昨年末から今年に入り
自身のバンドGenius P.J’sや
楽曲提供の他にご縁あり
ある事務所の新規事業部に
お誘い頂き新しいチームの
素晴らしい方々に囲まれた中で
音楽を作る場を頂いた。

その他にも今年は普段経験の出来ない事を
させて頂く機会に恵まれている。

日々は
楽しくも目まぐるしく進んでいる。

そんな中
普通であった部分の毎日が
変わり出しているのに気がついた。

行きつけのお店が次々と閉店したり
大切な方が次々にと引越しをしたり
仕事のシステムが大きく変わり
長く時間を共にした人が辞めたりと。

改めて自分はあの日から
こんなにも長い時間を抜けて
今ここに居る事に気がついた。

本当は日々はずっと変わっていた。
それがとても悲しく辛いものだと
いうことも自分は感じた。

それに加え元々人付き合いが
苦手な自分としては
色々な新しい方々と音楽を作る上で
プレッシャーや重圧で
気持ちが不安定な事も多々あった。

ある日そこまでの溜まっていた
何かが自分から溢れ出た。

気持ちなんてなくなれば
いいのになって思った。

そんな中仲間のバンドである
birds melt skyとvalowsというバンドの
サポートで台湾へ向かった。

同じく日本からライブを行いにきた
SaraGrace’s OneHotNightと
3バンドで広い部屋をシェアし
過ごす時間はとても尊いものだった。

朝まで呑みながら色々な話をしたり
早起きして久々にトランプをして
盛りあがったりした。

その良いグルーヴが
ライブで音楽となり
両バンドのライブ共とても盛り上がり
素敵なものになった。

ライブをしている時
気持ちというものがある幸せさも感じた。

気がつくと心に
べばり着いていた
取れない瘡蓋のようなものが
心から剥がれ落ち
皮膚がまた産まれかわったような
感覚があった。

ひとは再生を繰り返して
生きている。

肉体や心の再生が出来なくなった時
人は死んでしまうのだと思う。

そしてその再生をしてくれるのは
結局人なんだと思った。

素晴らしい時間や経験や優しさ頂き
私はまた東京に戻る。

今度は自分が作る作品で
誰かの再生になりたいと思った。